わりと特殊な日本のクレジットカード事情

2011年12月26日 11:00

2010年にJCBが行った「クレジットカードに関する総合調査」によると、日本の20〜60代の社会人のうち90%以上がクレジットカードを保有しており、一人当たり平均保有枚数は3.9枚にのぼる。これはアメリカでの調査結果(3.5枚、ただし2008年末の時点)に匹敵する枚数であり、日本は既にアメリカに匹敵するカード社会になっているようにも思われる。







クレジットカードの利用目的は、やはりカード決済が基本のオンラインショッピングが一番多いのだが、スーパーマーケットやガソリンスタンド、飲食店など、店舗での使用も多く、カードでの支払いが既に一般的になっていることをうかがわせる。








クレジットカードの普及が着実に進行している日本なのだが、アメリカと比べると、その使われ方やシステムが微妙に違っているらしい。アメリカから日本にやってきた外国人の友達がいるのだが、日本に来て驚いたことは何? という質問をしてみたところ、「ネオンサインが超明るいことと、みんながクレジットカードを持っていることにびっくりした」といわれ、筆者が逆にびっくりしてしまった。アメリカはカード社会なんだから、誰でもクレジットカードを持っているもんだと思っていたのだが、どうもそうではないらしい。



アメリカは、カード社会であることは間違いない。買い物やレストランでも現金で払う人は少ないし、ちょっとした買い物で100ドル札(日本の一万円札のイメージ)を出そうものなら、ちょっと嫌な顔をされ、受け付けてくれないこともある。


ただ、使われているカードの主流がクレジットカードではなく、デビットカードなのである。デビットカードは銀行が発行しているカードで、会計をするとすぐに銀行から引き落とされる。月末に一括して返済されるクレジットカードとは異なり、いわゆる借金には当たらない。


日本では、クレジットカードを持つことがそんなに難しくない。固定収入のない大学生でも、わりと簡単に持つことができる。一方でアメリカでは、クレジットカードを持つことは結構難しく、最初は銀行に限度額と同じだけの金額をデポジットとして預けないと使えない特別なクレジットカードを持ち、半年から1年ほど使ってようやく、普通のクレジットカードを持つことができる。


ただし、はじめのうちはクレジットカードの限度額が300〜500ドル(約24000〜40000円)程度であり、さらにコツコツと返済をして、少しずつ限度額が上げていく。この月々の返済は、「クレジットヒストリー」と呼ばれていて、日本でももちろん大事なのだが、アメリカでは非常に重要視されており、例えばクレジットヒストリーの良し悪しで、車や家のローンを組んだときの利子率が変わったり、悪い場合にはローンが組めないこともあるのだそうだ。このようなシステムの違いは、やはりアメリカと日本における格差の程度が違うことが影響しているのかもしれない。


ちなみに、クレジットカードの支払いについても日本とアメリカではちょっと異なる。日本では、クレジットカードの支払いは銀行口座から勝手に引き落とされるのが普通であるが、アメリカの場合は自由度が高く、請求書が届いてから自分の好きな方法(小切手や銀行振込)で払うことができる。支払う金額も自分で決めることができ、例えば最低限の金額だけ支払って、残りは翌月に持ち越す、といったことも割と簡単にすることができるのだそうだ。それに比べ、日本では90%以上の人が一括払いをしているとのこと。


クレジットカードは今後も普及が進むと予想されている。クレジットカードは便利だが、使いすぎて後々支払いに困ったりするケースもある。一時の感情に流されず、快適なカードライフを送っていただきたい。


<画像掲載元URL>
「クレジットカードに関する総合調査 2010年度版 調査結果レポート」



ペンネーム:T.E.
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