株主優待を目当てに投資を行う場合、何をチェックすべき?

2013年8月8日 11:00

株式投資を行うに当たって、皆さんはどこに注目して投資を検討しますか?
株式投資は、下記3点のいずれかを目的に投資を行うのが一般的です。



【1】値上がり益を追求
今後も成長が期待できる企業に投資を行います。そうすれば、企業の成長とともに株価も上昇するため、値上がり益が期待できます。株価が上昇し売買した結果、利益が発生することを「キャピタルゲイン」と呼びます。

【2】配当金を追求
毎年継続して保有することで、着実に配当金を得たい方の場合には、配当重視で投資を行う方法があります。どちらかといえば、安定している業種で、毎年配当金が同じだけでている企業などに投資をすることがメインとなります。配当金のようにコツコツ得られる収益を「インカムゲイン」と呼びます。

【3】株主優待を追求
株主優待は日本ならではの制度といってもよく、株式を保有することで得られる特典ともいってよいでしょう。すべての企業が導入しているわけではありませんが、株主優待を導入している企業においては、自社製品を中心に、飲み物やお菓子、映画無料招待券など様々なものがプレゼントされています。


それではこの中で、「株主優待」を主目的に投資を行う場合、どこをチェックすべきなのでしょうか、そのポイントをお話しします。
結論からいえば、そのポイントは、優待価値がどれぐらいか、長期投資向きかどうかです。

株主優待を目的とする場合、まず何がもらえるのかをチェックしていきましょう。注意点は、一度調べたらそれで終わりにしないこと。途中で株主優待の内容が変更される場合もあります。したがって、雑誌などだけをうのみにするのではなく、実際に今どういった株主優待がもらえるのか、企業のホームページなどでしっかりチェックしていきましょう。

次に、その優待でもらえる製品や金券等が、どのぐらいの価値のものなのか吟味してください。例えば、企業によっては100株保有すれば3,000円分の自社商品を、1,000株保有すれば10,000円分の自社商品をなどと記載してあるケースの場合には、表にしてまとめておくとよいでしょう。そして、現状の株価からおおよその購入金額を見積もり、配当利回りのように、株主優待の利回り(優待金額÷購入金額×100)を算出します。

<例:テンアライド(8207:東証1部)の場合>
権利確定月:3月末日・9月末日
優待内容:無料飲食券(500円)、旬鮮酒場天狗、テング酒場などで利用可能




※株価は、2013年7月25日終値

一つの事例として、居酒屋の天狗を運営するテンアライドのケースを算出してみました。お住まいや仕事場の近くにお店があり、お酒の好きな方にとってはこうした優待は魅力にうつるかもしれません。優待利回りを計算すると、いずれも2013年7月25日現在で6.49%と算出できます。30,800円で100株購入すると、年間で2,000円の無料飲食券がもらえることになるため、利回りは高くなっています。

もし仮に、長期的に見てこの優待が続き、よくお店に通われるのであれば、優待目的の株式投資は理に適いますよね。まずは優待価値から企業を探してみましょう。

これと同時にもう一つの観点からも検討をしてほしい内容があります。それは、長期投資に向いているかどうかです。過去において、株主優待が途中で変更となっているケース(特に内容が悪くなっている場合)や業績が悪化している企業の場合には、今後株主優待が変更されたり場合によってはなくなったりするケースも想定できます。

したがって、業績はある程度堅調かどうかも目安に見ておく必要があります。どうしても株主優待目当てですと目線が優待内容ばかりに目が行きがちですが、その企業の業績や過去株主優待に変更がなかったかどうかもホームページや決算発表書類などからチェックしておくべきといえます。

(CFP認定者、ファイナンシャル・プランナー 伊藤亮太)
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