そこで、資格取得の参考にしていただきたいのが、「今、社会人が取りたい資格ランキング」です。(株)ブラザーズ/市場調査部が800人の社会人に行った「キャリアプランに大きな影響を与える取りたい資格」について行った意識調査です。
そのランキングをみると、
「1位 看護師」
「2位 公認会計士」
「3位社会保険労務士」
とキャリアアップ、転職に強い業界・分野の資格に人気が集まりました。
今回、注目すべきは、4位以降です。
「4位栄養士(管理栄養士含む)」
「5位食学士(食学検定含む)」
と「食の資格」が上位へランクインしています。
特に、東日本大震災による福島第一原発事故で発生した放射能問題の影響で、「食」「安全」「健康」というキーワードに関わる「自己防衛」に役立つスキルに、高い関心があるようです。 他にも「8位 美容食学」、「9位 調理師」、「11位 野菜ソムリエ/ベジタブル&フルーツマイスター」といった資格が名を連ねています。
◆資格取得には最低20万円超かかる!?
話題の「食」「安全」「健康」スキルについて詳しく見てみましょう。
まず、「4位 栄養士(管理栄養士含む)」ですが、栄養士は栄養分析や指導もする食物の栄養分野のスペシャリストです。
厚生労働大臣から栄養士養成施設として指定認可された栄養士養成学校を卒業することで得られる資格で、この上級の資格が管理栄養士です。管理栄養士は12科目の国家試験(合格率は約20%)に合格をして、厚生労働省の管理栄養士名簿に登録される必要があります。 こうみると、「1位 看護師」や「2位 公認会計士」同様に、専門の学校で数年学ばないと取得できない資格であることがわかりますね(「9位 調理師」も養成学校卒業もしくは実務経験・試験合格が必要です)。
一方で、比較的簡単に取得できそうなのが、
「5位 食学士(食学検定含む)」
「8位 美容食学」
「11位 野菜ソムリエ/ベジタブル&フルーツマイスター」です。
「5位 食学士(食学検定含む)」の「食学」とは、世界各地に伝わる民間療法から家庭に代々伝わる「おばあちゃんの知恵袋」レシピ、マクロビオティックや現代栄養学まですべてを含んだものです。「食学士」になるまでには、IFCA国際食学協会直営校・認定校・認定教室のいずれかで、食学検定A級、美容食学A級、マクロビオティックA級のいずれかに合格後、「準食学士」を取得して応用課程を修了するという流れです。資格を取得するためには検定A級プログラム約24万円~(IFCA国際食学協会より)。
「11位 野菜ソムリエ/ベジタブル&フルーツマイスター」、野菜ソムリエは野菜・果物の楽しさを世の中に広め、感動を伝えていくための資格です。以前の名称がベジタブル&フルーツマイスターでした。 ジュニア野菜ソムリエコース(受講料は、入会金込みで約13万円)に合格した後に、野菜ソムリエコースを修了し、試験に合格することで資格が得られます(受講料は約15万5000円 日本野菜ソムリエ協会)。 つまり、野菜ソムリエになるためには少なくとも、約28万円がかかるということです。
資格はやはり20万円程度のお金がかかるようです。それでも、国家試験に比べれば、かける時間も短く、合格しやすいと言えます。 食学士や野菜ソムリエは最初の資格取得には向いているかもしれません。また、10位までを紹介すると、「6位 ケアマネージャー」、「7位 医療事務」、「10位 TOEIC」という順でした。
「宅地建物取引主任者」、「行政書士」そして「CFP(ファイナンシャルプランナー)」の資格を持つ筆者からしてみると、資格取得のコツは関連資格を比較的簡単なものからとっていくことです(私も紹介した順番で取得しています)。そうすると、難しい勉強の壁にぶち当たることがなく、少しずつキャリアアップできることになりますよ。(松井克明CFP)
